系統連系システムは、電力会社の電力系統に発電設備を接続することを言います。普段の生活の中で使用している電気は、電力会社から一方通行で供給される電力で、太陽光で発電した電力を送ることはできません。
 そのため、系統連系工事によって受電する電力と接続し、太陽光発電で創った電力を売電できるようにする必要があります。

 エルガは、国の補助制度ができる前から系統連系に取組んで来ました。豊富な実績と、独自の工法・資材、ネットワークを持っていますので、特殊な屋根にでも、対応します。
 また、自分で設置したいと言う方も、歓迎致します。市民共同発電所を作りたいと言う方も、お気軽にお問合せ下さい。

 系統連系システムは、電力会社の系統に接続することを指します。太陽光発電システム設置後、すぐに売電ができるわけではありません。

 系統連系システムの導入には、契約から工事まで時間がかかることがあり、時には3カ月以上を要するケースもあります。
 接続の申し込みが多い時期には、電力会社の送配電線の容量を調整する必要があるためです。売電を目的に太陽光発電システムを設置する場合は、系統連系を含め早めの計画が必要でしょう。

自家消費型のシステム

 これまで系統連系は、電気を売ることを前提に組まれてきました。しかし、自分のところで使う分だけ発電すればいいという考え方も広がりつつあります。これが【自家消費型】あるいは【自家消費優先】という考え方です。通常の系統連系とは設計の仕方が異なりますので、お気軽にお問い合せ下さい。
 中には『マイクロソーラー(カナメ)』 という面白い 商品も現れています。トピックスをご覧下さい。

2019年問題につきまして

 太陽光発電の余剰電力を電力会社が10年間、高い価格で買い取る制度『余剰電力買取制度(現在は固定価格買取制度)』が日本でスタートしてから10年が経ちました。この制度で売電をしていた設備の買取期間が2019年11月から続々と満了を迎えています。
 満了した設備が多い事や、次の売電先についてなどの新しい動きを含め、【2019年問題】と呼称しています。

 エルガではこの2019年問題について、お客様の状況に合わせて、主に4つのご提案をしております。

1.余剰電力の売電先を変更する

 太陽光の電力は、東京電力や東北電力などの大手電力会社だけではなく、いわゆる『新電力』と呼ばれる小売電気事業者に売電することもできます。
 エルガは反原発の立場から、『グリーンピープルズパワー株式会社』様をお薦めしております。こちらに売電する場合は、買電も契約する必要がありますが、太陽光を12円/kWh(2019年12月現在)で買い取ってくれます。
 また、地域の自立の立場から『秩父新電力株式会社』様や、市民自立の立場から各生協の電力会社様もお薦めいたします。

2.メーカー製の蓄電池システムを導入する

 太陽電池の余剰電力を蓄電池にため、夜間の太陽電池が発電しない時間帯でも、蓄電池から電気を使用できるため、太陽電池の電力を無駄なく自家消費に回せます。
 また、非常用の電源としても活用できます。
 ※非常時は特定負荷分電盤に接続した電化製品のみ使用できます。
 ただし、システム導入の費用が高めのため、いわゆる【元】を回収する事はできません。

【取り扱いメーカー】ソーラーフロンティア(OMRON)、Panasonic、カナメ(村田製作所)(予定)

3.電気自動車の導入を目指す

 電気自動車(EV・PHVなど)は基本的に大容量の蓄電池を搭載しています。その容量は【 2. メーカー製の蓄電池システムを導入する】で紹介した蓄電池の2~7倍もの大きさです。
  導入費用が高額になりますが、 太陽電池が発電している時に電気自動車を充電する事で、電気代とガソリン代をかけずに車に乗る事ができます。これは、金銭的にはかなり大きなメリットになりえます。

 また、電気自動車の蓄電池からご家庭に電気を供給する『V2Hシステム』もあります。
 このシステムは蓄電池システムと違い、非常時でも家庭内のほぼ全ての電化製品に電気を供給できるものもあります。

S様のコメント
太陽電池と電気自動車の組み合わせは最高です。お天道様の光で車が走ることが、何よりも嬉しい。電力会社からの電気を切っても、何不自由なく暮らせることも、楽しい。

【取扱メーカー】三菱電機、ニチコン

4.独立系の導入

 現在の太陽電池の一部または全部を組み直し、鉛蓄電池に充電して使用する、独立系といわれるシステムの導入です。メーカー製との違いは、蓄電池の容量やインバータの出力など、システム設計を自由に構成できる事です。もちろん、システム全体のバランスが重要ですので、お客様とのご相談の上、最適なシステムをご提案致します。
 このシステムのデメリットは、非常時などに手動で切り替える必要があったり、蓄電池の管理や定期的に交換したりするなど、メーカー製よりも手間がかかります。

全てを自然エネルギーでまかないたい人達が増えています。
(有)エルガはそういった方達を積極的に応援しています。